ヘーゲルの国家論を図にした


はじめにルソー*1の国家論がある




次にスミス*2の近代国家論が現れる



ルソーとスミスの国家観を止揚させた形でヘーゲル*3の国家論が現れる



ポリツァイとはポリス(警察)とされているが、ポリツァイは今の警察よりももっといろいろなことをする。


ポリツァイの仕事

  • 警察
  • 台風で家が壊れないか警戒
  • 街にかかる橋の修理
  • 医療施設


嘘である。
上記はポリツァイの仕事ではなく江戸の町奉行の仕事である。
町奉行は小石川養生所など無料の医療施設を運営していたのだ。
しかし、ポリツァイの仕事とは実に町奉行のような"何でも屋さん"なのである。


官僚は現代のポリツァイである
図からも分かるように、ポリツァイはみんなの私的利害を公共の利益にする役割を担っている。
ポリツァイの役割は公共性の実現なのだ。
そして現在そのポリツァイの役割を担っているのは官僚とされる。


ダムの建設は私的利害ではないのか
しかし、いくら官僚が現代のポリツァイと言われようと私たちは納得しづらい。
なぜなら私たちは官僚が年度末に地面を掘って埋めたり*4、公共の利益だと言ってダムを建設しているのだ。
私的利害ではないのかと疑ってしまう。
では、私たちはどのようにすればその公共性を官僚から住民に取り戻すことができるのだろうか。
続く。


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*1:Jean-Jacques Rousseau

*2:Adam Smith

*3:Georg Wilhelm Friedrich Hegel

*4:無駄ではなく、公共の利益であるとする見方ももちろんある。全てがそうとは言い切れ無いのだ