適当グラフ「ヒト・モノ・カネ」

ビジネスの3要素「ヒト(人)、モノ(物)、カネ(金)」で思考実験。


適当グラフ項目説明
確定性・・・変わりやすいか、壊れやすいか、など
低コスト性・・・ヒト(人)なら人件費。運送費など
グローバル性・・・普遍性。世界にどれくらい通じやすいか
ニーズ・・・どれくらい欲しがられるか


人は不確定
人間は不確定で、体調も壊すし、気分しだいだったりする。
人間は大事で、大事にされるから政策とかでも手厚く保護されているので高コストである。
言語も、世界でバラバラ。

  • 不確定
  • 高コスト(人件費)
  • ローカル(言語)

お金は確定的
お金は人間と違って、確定的。間違っても人間のように死んだりはしないのである。
そしてお金は大変にヴァーチャルなものであるため、それを使うのが低コストである。銀行の振り込み手数料のその大体が実質的には人件費であることからも分かる。お金を動かすことそれ自体は実際はヴァーチャルな世界であるためほとんどコストはかかっていない。

  • 確定的
  • 低コスト
  • グローバル

ビジネスにするなら「情報」と「時間」
しかしお金には物価あれば為替もある。その点において不確定的で、非グローバルである。
より確定的でグローバルなのは、事実としての「情報」である。ただ、情報のやっかいなのはニーズが弱いということだ。情報のニーズはそこまで大きくはない。世界一うわさ好きであると思われる「主婦」ですら、地球の裏側の人のうわさ話にまでは興味をさききれないだろうから。
そして「情報」以上に、すべての人に平等におとずれるものが「時間」である。
時間は確定的に地球上どこにいても訪れる。ただし光の速さに近いロケットにでも乗っていない限りではあるが。



ITが強かった理由
ITが強かったのは、単に新しかったというわけではなく、「情報」と「時間」を味方につけたからだろう。
しかし資本主義で最強なのはカネでカネを呼ぶ金融であることも図らずしも示してしまった。グラフ上は時間が強いが、なにせ、時間はあまりにもコントロールできない。その時までお預けということか。

グラフを見て、僕の直感では、突き詰めるといわゆる人材派遣のようなことが一番うまくいかないモデルなんじゃないかと思う。
ただし、本来の意味での「派遣」は違う。本当の派遣とは、ヒトの派遣などではなく、「技術」の派遣なのだから。「技術」っていうのは身体知という意味では「情報」と修得にかかる「時間」を兼ね備えているということになるだろう。


Written by @YMKjp (Twilog)