情報洪水の時代だからキュレーターになろう(NEVERまとめ)

Vicenza flooding Nov. 1, 2010photo 〓 2010 US Army Africa | more info (via: Wylio)

curate 辞書で見る
情報洪水の時代において、その情報を選び出してくれるcurateが注目を集めている。
Curateでできあがるもの、それは日本人が大好きな"まとめ"だ。
Curated.byという会社がにわかに注目されている。
>>TechCrunchJAPANの記事


記事を読むに、Curated.byはTwitterで関心のあるつぶやきで"Curate"ボタンを押すことにより注目しているトピックに関するつぶやきを強調表示してくれるというものだ。
同社の場合、curateするのはつぶやきを読む側の人間であるが、NEVERまとめの場合は美術館の「キュレーター」と同様、読み手ではなく発信する側が選びとってくれる。








NEVERまとめでキュレーターになろう
そんな時代を読むかのように、NEVERまとめはキュレーターにインセンティブを払ってくれる。
>>NAVERまとめインセンティブとは


簡単に言うと、まとめをつくるとお金がもらえるのだ!

  • 無料会員でもお金はもらえる
  • たくさんの人に見てもらえればたくさんお金がもらえる
  • 自分が作成したまとめの広告がクリックされなくてもお金がもらえる


どうだろう。curateに対するリスペクトを感じないか。素晴らしい。



いくらもらえたか(僕の場合)

僕が実際にやってみてもらえたのは*1
1,076円
これは少ないのか?

僕の作ったまとめは(またまた日本人大好きなランキング形式であらわすと)以下の3つだ

  1. 【Twitter】 絶対に見逃せないツイート(日本語限定)リンク集
  2. 引越し便利エントリー(はてブ300users以上人気を中心に)
  3. 政府機関のサイト(統計など)


そして僕がこの3つのまとめをまとめたのは11月11日、
>>TechCrunchJAPANの記事
↑の記事を見てからだ(「うひょー! 金もらえるのかよ!」と思って作った)。この時代の流れをよんだNEVERを盛り上げたいと思ったのも事実だけれど。


2週間で1,076円だから日給100円を切る。あ、でも作った時間は3つで2時間くらいだから、時給500円くらい。
ちなみに画像をみれば分かるように、もう1日のviewerは20人くらいだ。初日から数百人見に来て、NEVERまとめのトップページに表示されたときには一日1000人くらいviewerがいた。



キュレーターになってみた感想
もうこれ以上はインセンティブは増えないだろうけど、先進的な試みができたのと、ちょっとしたお小遣いが手に入って良かったと思っている。これからもちょびっとずつ増えていくのかと思うとなんだか嬉しくもある。
僕は今後もNEVERまとめでcurateし続けるか? といえば「curateしたい素材が集まったらまたまとめをしたい」だ。正直に言ってお小遣い稼ぎにしては割りに合わない。だから自分がなにかまとめたいと思ったらまとめる。役立ちそうな内容の物をつくると思う(NEVERにはネタ系のまとめが多いがそういうのはつくりたくない)。「誰に向けたでもない好意」だ。読書とネットが好きな僕はこの「誰に向けたでもない好意」によって、知的好奇心が満たされてきたことを身にしみて感じているので、そういうものは自己からもcurateしていく。

とか。けっきょく「curateしたいものをcurateする」という当たり前の形に終着した。



※NEVERまとめ問題
NEVERまとめを使ってみて問題に感じた、というか「問題になるかも」と思ったことがあるけど、僕個人としては「実は問題ない」と思ったことがある。それはパクリだ。例えばはてなブックマークで人気のエントリーとかにはまとめ系が多い。これらは言ってしまえば元まとめ人の努力の結晶だが、それをNEVERまとめに転載するとそのパクった人がお金がもらえちゃう。ということ。
でも「実は問題ない」と思って、なぜかというと、市場原理と信頼の2つの理由がある。まず、パクられるのが嫌ならば最初からNEVERまとめでまとめるだろう。「そちらのほうがAmazonアフィリエイトだけでなく、curateのインセンティブももらえるから」という現金な理由で。でもそうするとはてなダイアリーとかが「ヤバイ」と思ってつなぎとめるためにcurateのインセンティブを払うようになるかもしれない。
2つめの理由は信頼で、元まとめ人に対する尊敬や信頼は変わらないということ。いいcurateをする人は名キュレーターとして尊敬と信頼を集める。でもこれは奥が深くて、良いcurateをたくさんパクって来る人も"名キュレーター"ということになる。「その人がパクってきた記事だったら読もう」という人がでてくれば、間違いなく名キュレーターだろう。
ということでcurateという行為はそういうメタに展開していく構造があっておもしろい。


Written by 脱キュレーター童貞@YMKjp

*1:2010年11月25日現在