ホリエモン著『拝金』から学ぶ小説の書き方

欲望の先にはどんな欲望があるのか。その欲求階段を主人公と追体験できる欲望突き抜け本

拝金
『拝金』(堀江貴文)


これぞ小説の真髄ぞ
「小説読んでる暇あったら評論系読んだほうがよくね?」をくつがえす小説。実用重視な人でもニコニコ読める小説が本書です(さらに小説化したほうが売れるのだから著者側もにっこり)。あの時代を揺り動かしたホリエモン自身による「ライブドア事件」への視点、そんなの本当はフィクションばっかりだったなんて可能性もあるのに、楽しめちゃうんですよね。


小説の書き方
事実は小説より奇なり。やっぱり事実をベースにして物語をつくっていくほうがおもしろいはず。そういう意味で本書は参考になります。例えば、"オッサン"。実際に著者を成功まで駆り立てた様々な人を凝縮したような人物です。そういったギミックによって物語を平易に、そしてスピード感を失わないように工夫されていておもしろく読みやすい。この「おもしろく読みやすい」という原則こそが小説がエンターテインメントとして目指すべきところ。つまり、マンガっぽいということ。そして実際、著者自身、マンガっぽく書くというのを意図的に書いているようです。


また続編『成金』もでるそうで、なんとあのdankogaiも登場するらしい。買うっきゃない。


YMKjp(お金ユーザー)