僕のライフワーク「百億総資本家計画」(第一〜第四フェーズまで)について


百億総資本家計画とは
いきなりですが、「百億総資本家計画」について説明したいと思います。
僕は最近、この「百億総資本家計画」について考えていて、twitterのプロフィールにも書いちゃうくらいずっとこのことについて考えていました。
「資本家」というと、特権階級みたいなイメージですよね。
だけど僕は、もうそろそろ旧来の特権階級並みにはみんな過ごせるようになってきていると思っています。少なくとも、中世のヨーロッパとかの王族とかよりも僕たちはいろんな世界のことを知っているし、いろんな料理も食べたことがあるし、もっと刺激の強いエンターテインメントを受け取っています。
そこで。社会を労働者と資本家に分けたマルクス大先生的な視点でいうと、「もう、ぶっちゃけロボットとかパソコンのプログラミングとかに労働は全部任せちゃっていいんじゃない?」という世界に向けて動き出さなければならない。
というかこの計画は、もう「努力」はしなくていいんだよー、というゆるい考えなわけです。
まあ、こういうことはずっと言われてきていてなんの新鮮味もない話題なので、「何をなすべきか」ということを段階的に提示したいと思います。
僕のライフワークにするつもりです。




第一フェーズ: 確定申告ッ!

  1. 自分で税金を収める(確定申告する)
  2. 源泉徴収は撤廃する

源泉徴収(サラリーマンの税金の天引きのこと)はすごくよくないと思っていて、税金について考える時間がめちゃくちゃ減っちゃいます。
これは(・A・)イクナイ!!
ぐぬぬ。。こんなに払っているのか。いったいぜんたい何に使われているんだー!」っていう発想が生まれてきにくいです。
典型的な思考停止です。
選挙に行かない、とか、政治に期待できない、とか、なぜか政治が他人ごとみたいになってしまう原因もここにあると思っています。
それで、「2. 源泉徴収は撤廃する」と書きましたが、なにもお上信仰で政府やお役所、大企業がなにかやり方を変えろ、と言っているわけではないんです。
みんなが「あ、税金の申告は僕がやるんで」って言えばいいんだよね。一番めんどくさがっちゃいけないところですから。これをせずになにが社会人ですか、と。



第二フェーズ: 20%アーティスト社会
なぜ20%かというと、単に8:2の法則で働き手の20%がアートするようになれば「百億総資本家計画」は進んでいくかなぁと思ったわけです。
ところで、「アートって何?」という感じなのですが、Art=人間がなすこと(人間にしかできないこと)だと考えています。
例えば、経営。まだまだ経営はアートです。人間にしかできません。だから、フリーランスの人とか(個人経営)が増えていくのがいいと思っています。
これは確定申告フェーズよりは難しいけれど、ただ、成果も大きい。
だって、僕のまわりで会社経営してる人は、さすがにどういった政策が進んでいるかとかについて詳しいし、情報収集も怠っていません。
それを見ていてなんとなく思うのは、まさに理想の市民だなぁということ。
政局の報道を上司の愚痴と同列に居酒屋談義のネタにしたり、ワイドショーでこき下ろす口実に使ったりするより、生産的。


経営者は、アーティスト。
ちなみに現状を見ておきましょう。

統計局の労働力調査*1


青い部分が今年までの自営業主の数の推移です。
そして、緑〜赤が僕の予測です(爆)


●緑: 東日本大震災を起点として、10数年間は「自営業主 冬の時代」が到来します
●赤: 2026年(H36)までに日本で働いている人のうち1000万人が少なくとも、アーティスト!


そう。春を待つフキノトウのように。
ちなみに「労働形態のドッグイヤー」という意味は、つまりIT的な今まででは考えられなかったくらいでの速度で成長していくことですが、僕としてはそれくらいの勢いで一気に労働形態が変化する時代が来るだろうと思っています。
分析の根拠としては、


つまり、「冬の時代」とはいいつつも、例えば若い起業家には有利な時期になっていきます。
なんたって戦後よろしく「混乱期」が来るわけですから。
混乱Loverこと、ちきりんさんも大喜びでしょう。



第三フェーズ: 投資ー! 投資ーッ!
資本家とはなんでしょうか。
ブルジョワジーでしょうか、それともキャピタリストでしょうか。
どちらでもいいですが、とにかく僕は、「投資する人」だと思っています。
今の日本社会の「投資」に対する差別は、もし仮に萌えキャラに「インベスちゃん」がいれば間違いなく涙目です。


★「百億総資本家計画」のために必要なこと


ここらへんが、僕のこれからのリアルなライフワークになってきそうです。
正直、東日本大震災で寄付が注目されていますが、無償の寄付よりも、投資でお金を出した人が利益を得られるような「持続可能モデル」は絶対必要。インベスたん、すごい!



第四フェーズ: アート社会、世界へ
もうなにも言うことはありません(´;ω;`)
「百億総資本家計画」の完成です。
2050年、世界の人類100億人*2、みんなが資本家となるのです!



投資と融資の違い
投資は、お金を貸す(融資)という行為とは根本的に違うものです。
なぜかといえば、例えば銀行が起業にお金を貸した場合、銀行は何がなんでも貸したお金は返してもらおうとします。
企業の経営状態が悪くなれば、取立てにくるでしょう。
銀行が「晴れた日に傘を貸して、雨の日には取り返しに来る」と批判される理由が分かるような気がしますね。

もちろん、銀行はお金を貸さないと儲からないので、業績の良いときにはバンバン貸してくれます。
これはまさに『社長失格』(板倉雄一郎)の世界ですね。
(当時は日本のベンチャー向け株式市場も整備されておらず、「投資」してもらうことは困難だったのでしょう)


これがお金を貸すこと(融資)の悪い側面で、投資であれば、少し違ってきます。
投資をした人は、基本的にその投資先を応援して成長させないとリターンを得られないのです。なんと素晴らしい。アーティストを応援するファンドなど、妄想が膨らみますねー。
ただ、僕は銀行が悪いんだと言いたいのではなくて、もっと選択肢はあっていいだろうということが言いたいのです。車の両輪のように、必要に応じて、投資か、融資かを選べるようになってほしいということです。


特に、「将来の有望さ」を売りにするしかないベンチャー企業には投資こそ必要でしょう(『起業のファイナンス』参照のこと (`・ω・´)ゝ)。
そして、新陳代謝ある経済は、人々に豊かな暮らしをもたらしてくれると僕は信じています。



大企業の働き方、ベンチャー企業の働き方
ベンチャー企業で見習してみて、気づきました。
休日がたいした休みがなくとも、自分でやらなければならないこと、やりたいことを決めて働く人は、楽しそうですし、その姿は人間らしいです。
「アートしてるなぁ!」っていう感じ。
もちろん嫌なことはあるだろうけど、アフター6まで嫌々働いているいわゆるサラリーマン的な人よりはアートやっとるでーっていう感じです。


百億総資本家計画、始動ッ!
僕はこれから、「百億総資本家計画」に【いいね!】 と言ってくれる人を探しに行きます。


YMKjp


社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 板倉 雄一郎 (著)
『社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由』 [単行本]
板倉 雄一郎 (著)




起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと 磯崎 哲也 (著)
『起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと』 [単行本(ソフトカバー)]
磯崎 哲也 (著)

*1:「(1) 従業上の地位別就業者数(エクセル:38KB)(自営業主,家族従業者,雇用者など) (昭和28年〜)」の表から作成

*2:2008年版、アメリカ合衆国統計局(U.S. Census Bureau)の年央推定・予測人口による