地方問題を解決するのは『マトリックス』
田舎の方の人付き合いって面倒くさいですよね。
で、その面倒くささのない都市ってすごい快適。
都市の生活
好きな人とだけ付き合っておけばいい。
それってゲイとかとにかくいわゆるマイノリティと言われる人にとっては特に快適ですよね。
周りの人は"無関心"を装ってくれるわけですし*1。
それができるのは何も難しいことじゃなくて、人が多いからです。
高層ビルがあるからでも、経済の中心地だからでもありません*2。
都市化する地方の生活
ただ、地方も最近は近所づきあいみたいなのは特に若い世代はしなくなっています。
寂しくはありません。
ネットには友達がいます。
特定の人との関わりであるとは限りませんが、ネットの世界は都市のように人がどんどん集まってきて同じことに興味をもっているひとはめちゃくちゃいます。
つまり現代では地方にいながらにして都市的なつながりを持つことができるのです。
都市化した地方と都市の違い
現代は地方にいながらにして都市的なつながりを持つことができます。
ネットのおかげです。
じゃあ何が違うのかというと体がそこにないことです。
身体性です。
ネットの世界で人とのつながりを持つことは自分の身体性を浮き彫りにします。
そこで地方に『マトリックス』
身体性がない、つまり隣三軒両隣的なめんどくさい社会がないと、困ることはあまりありません。
ところで村八分という言葉で昔の人は残りの２割を何を残したのかというと火事と葬式です。
その２割は究極的な身体性を持っているのでどうしても周りの人は協力せざるをえなかったのです。
これと同じ構造で、地方で問題となるのは火事（災害）と葬式（死）です。
これを解決しようとせずに、もう精神的な満足だけを追い求めようというのが映画『マトリックス』の世界です。
身体性の問題を究極的に解決しないでよしとするのがマトリックスの世界です。
