華僑とユダヤ人がなぜ強いか

なんか共同体主義の良いモデルを発見したっぽいからメモしておこう。


日本と欧米のリーマンショックへの感想
(あえてアイマイに言うけど)日本人とか欧米人は確かにそう思ったと思うんだ。
でも中国人とかユダヤ人って本当にそう思ったのかなって。


中国人という民族と彼らのナウいビジネス
っていうのも、中国人は、政府が権威主義でやってきたのは御存知の通りで、国民性としては「いかに権威(共産党独裁政権)を出し抜いてうまいことやるか」みたいなところに長けていると思う。
少なくとも日本みたいに政府をお上と捉える意識は強い。
その分、現在でも一族で連携して世界中でビジネスを展開して巨万の富を気づいている*1
文化大革命で一時は中国共産党に富を奪われた席一族などは当時国外に避難し、現在では中国に帰ってきて香港でビジネスをするなどしている。


ユダヤ人「おカネと同族しか信用できないだろ」
ユダヤ人もそうで、今まで(何世紀にもわたって!)差別されてきて、信じることができるものは同族と、お金だと教えられて育つことから冗談でも「世界の金融の黒幕*2」とまで言われるまでの状況に至っている。


ユダヤ人と中国人こそ共同体主義
それで彼らはどうして強いんだろうということを先程のツイートで思い出したのですが、彼らこそ共同体主義者(コミュタリアン)なのです。
共同体主義(代表的な論者は、NHKの『ハーバード白熱教室』で日本でも著名なハーヴァード大学教授マイケル・サンデル*3)は、人間の想像力や限界などをよく理解しており、国家の体制としてだけではなく、きっとビジネスにも親和性が高いんだろうと思ったのです。


以前の僕の記事米国の自由主義に捧ぐたった1つの反論で書いたように、米国がやろうとしてる(欧州もなんだかんだその流れからは切り離されていない)自由主義というのはそれ"だけ"を目指すと破錠するようなシステムだからだ。


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*1:代表的なのは上海の席與善の末裔の席一族

*2:典型的な例はロスチャイルド家だろう

*3:『これから正義の話をしよう』など。共同体主義は、リベラリズムの限界を指摘し、国家のあるべき政治体制とされている